「ベキの罠」にハマっていませんか?
皆さんは「〇〇するべき」という言葉に縛られてしまった経験はありませんか?
私自身、育児をしている中でたくさんの「ベキの罠」にハマってきました。
「ママなのだから子どもを最優先にすべき」
「母親なんだから家事も育児も完璧にこなすべき」
こうした“ベキ”にとらわれると、自分の気持ちや余裕はどんどん後回しになっていきます。結果として、私の場合は育児そのものを楽しめなくなってしまいました。
自分の中の「ベキ」と他人からの「ベキ」
「ベキ」には2種類あると感じています。
ひとつは、周囲の意見や社会の常識として押し寄せてくる“他人からのベキ”。
もうひとつは、自分の価値観や今までの経験から「これはこうするべき」と思い込んでしまう“自分の中のベキ”。
特に夫婦関係の中では、この“自分のベキ”がぶつかり合うことが多いように思います。私も「育児や家事はこうするべき」と夫に押し付けてしまい、何度もケンカをしてきました。もちろん逆もあって、夫の「ベキ」が私を苦しめることもあります。
「価値観の違い」を受け止める
ケンカが続く中で気づいたのは、「今まで育ってきた環境が違うのだから、価値観が違って当たり前」ということでした。
頭ではわかっていても、実際に受け止めるのは簡単ではありません。
だからこそ、少しずつ「話し合い」を大切にするようにしました。自分の気持ちを言葉にして相手に伝える。相手の言葉にも耳を傾けてみる。ときには納得できないこともありますが、お互いが少しずつ妥協しながら折り合いを見つけていく…。その積み重ねが、夫婦関係や家族としての安心感につながっていると感じます。
「ベキ」から「できたらいいな」へ
最近は、“〇〇するべき”という言葉を“〇〇できたらいいな”に置き換えるように意識しています。
「子どもを最優先にすべき」ではなく「子どもを大切にできたらいいな」。
「家事を完璧にすべき」ではなく「できる範囲で整えられたらいいな」。
そう考えるだけで、気持ちがすごく軽くなるんです。完璧じゃなくても、ちょっとずつできていることを認められるようになりました。
限られた育児の時間を楽しむために
育児は大変だし、毎日思い通りにならないことばかり。でも、いつまでも続くわけではない時間です。
「ベキの罠」にとらわれて自分を追い詰めるよりも、周りの力を借りながら、少しでも楽しみを見つけて過ごしたい。そう思えるようになってから、気持ちもずっと楽になりました。
同じように「ベキ」に縛られてしんどくなっている方がいたら、ぜひ一度立ち止まって、「本当にそれは必要?」と問いかけてみてください。自分や家族が少しでも笑顔になれる選択をしていけたら、育児はもっと優しい時間になるのではないかと思います。
まとめ
「ベキの罠」に気づくことが、育児や夫婦関係を少し楽にする第一歩です。
“べき”よりも“できたらいいな”を大切にしながら、限られた育児の時間を一緒に楽しんでいきましょう。