子育てをしていると「昔は良かった」「今の育児は大変だね」といった言葉を耳にすることがあります。実際に、今と昔とでは育児を取り巻く環境は大きく変わってきました。どちらが良い・悪いということではなく、それぞれにメリットや課題があると思います。今日は「今と昔の育児の違い」について、私自身の体験も交えてお話しします。
昔の育児
昔は大家族や近所づきあいが当たり前で、子供を見てくれる人が周りにたくさんいました。おばあちゃんやおじいちゃん、兄弟姉妹だけでなく、近所のおばちゃんや地域の人たちも自然と子供を気にかけてくれていました。
泣いている赤ちゃんを抱っこしてもらえたり、少しの時間なら預かってもらえたり。ママひとりで頑張るというよりも「みんなで子供を育てる」という雰囲気が強かったのではないでしょうか。
また、情報源も限られていました。育児の知識といえば母親や祖父母からの経験談や、少数の育児本くらい。選択肢は少ない分、迷うことも今ほど多くはなかったと思います。
今の育児
一方で現代は核家族が進み、子供を見てくれる人が身近にいない家庭が増えました。夫婦だけで育児を担うケースも多く、孤独感を抱えやすいのが今の育児の特徴です。
さらに大きな違いは「情報」です。インターネットやSNS、書籍、専門家の発信などから、あらゆる育児情報を手軽に得られるようになりました。便利な反面、その情報量に振り回されてしまうことも。
「このやり方が正しい」「こうしなきゃいけない」と思い込み、本に書かれていることと現実の子育てのギャップに悩む…そんな経験をした方は多いのではないでしょうか。私自身もそうでした。
情報との付き合い方
情報があること自体は悪いことではありません。育児のヒントを得られるし、同じ悩みを持つママ・パパとつながることもできます。ただし、そのすべてを取り入れる必要はないと思うのです。
私が辛かったときに気づいたのは「自分の子供をよく見ること」が一番大切だということ。本に書いてある理想のスケジュールや成長の目安はあくまで「目安」でしかありません。子供のペースは一人ひとり違います。
だからこそ「これはうちの子に合うな」と思えることだけを取り入れれば十分。納得できる部分を参考にして、無理にすべてを実践しなくてもいいんです。
おわりに
昔と今の育児は環境も考え方も違います。でも共通しているのは「子供の成長を見守りたい」という親の思い。
育児は孤独に感じることもありますが、情報や地域のサポートを上手に活用しながら、自分のペースで子供と向き合えたら十分です。周りと比べすぎず、完璧を目指さなくても大丈夫。子供の笑顔と日々の小さな成長を一緒に喜んでいければ、それが一番の育児だと思います。
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