育児を始めてから、私の毎日は大きく変わりました。妊娠中に想像していたよりもはるかに大変で、思い通りにいかないことの連続。でも、その中で得たものと失ったもの、両方があるからこそ「今の自分」がいるのだと思います。今日は、育児を通して感じたことを少し振り返ってみたいと思います。
なくしたこと
まず、一番大きくなくしたのは「自分の時間」です。
本をゆっくり読むことも、好きな音楽を聴きながらのんびり過ごすことも、気軽にカフェに出かけることも簡単にはできなくなりました。夜も赤ちゃんの泣き声で起きたり、授乳やおむつ替えに追われて眠りが浅くなったり…。以前は当たり前のようにできていた「休む」「集中する」という時間がごっそり減ったように感じます。
また、「身軽さ」もなくなったと感じます。
お出かけひとつとっても、赤ちゃんの荷物を準備して、授乳やおむつ替えのタイミングを考えて行動する必要があります。独身の頃や夫婦二人の生活の頃のように「ちょっと行ってみよう」が難しくなりました。
得たこと
でも、その代わりに得られたものは、何にも代えがたいものばかりです。
赤ちゃんの笑顔や寝顔を見ていると「こんなに愛おしい存在がいるんだ」と心から思えます。初めて寝返りした日、初めて声を出して笑った日、小さな成長のひとつひとつが宝物のようで、自分の人生の中で一番嬉しい瞬間を何度も味わわせてもらっています。
そして、「忍耐力」や「柔軟さ」も得ました。思い通りにならないからこそ、自分の感情と向き合ったり、工夫しながら毎日を過ごしたりする力が自然と身についたように思います。
さらに、育児を通して「支え合うことの大切さ」も知りました。家族や友人、地域のサポートがどれだけありがたいかを実感しています。自分ひとりでは頑張れないことも、誰かに頼ることで心が軽くなり、前に進む力になります。
まとめ
育児をして失ったものも確かにあります。でも、それ以上に大きな喜びや学びを得ることができたのも事実です。自由に動ける時間は減ったけれど、かけがえのない「今しかない時間」を一緒に過ごしていると思うと、不思議と心が満たされていきます。
子育ては大変だけど、それ以上に「得られるものが多い」──これが私の正直な気持ちです。