気づけば入院生活も16日目に入りました。

朝目を覚ましても、まだ眠い。昨夜はそれなりに眠れたはずなのに、身体が重たくて、目を閉じていたい感覚がずっと続く。これは点滴の副作用なのか、それとも心の疲れが身体に表れているのか、自分でもよく分からない。

今日は点滴の濃度を少し下げるという話になっていた…はずだった。でも、実際に処置の時間になっても変更はなく、点滴の内容も変わらず。先生に確認したかったけれど、タイミングが合わなくて会えなかった。

ここ数日、先生の話が少しずつ噛み合わないように感じていて、毎回「ん?」と引っかかる違和感がある。もちろん、医療の専門的な内容だから全てを理解できるわけじゃない。それでも「どうなってるのか分からない」という不安がどんどん積もって、気づけば小さな不信感にまで育っていた。

このまま抱えていても辛いだけだと思って、思い切って看護師さんに相談した。「点滴を下げるって話だったのにそのままで…先生の説明もよく分からなくて」と正直に話すと、「それは不安になりますよね」と優しく寄り添ってくれて、すぐに確認を取ってくれた。そして、丁寧に状況を説明し直してくれた。その一つひとつの対応に、心がじんわりほぐれていった。

夕方、面会で家族に会って、ここ数日のことを聞いてもらった。黙って聞いてくれるだけで、胸のモヤモヤが少しずつほどけていく。やっぱり「話す」って、すごく大事なことなんだと改めて思う。

その中で、「バースプランどうする?」という話にもなった。なんとなく頭の中では考えていたけれど、実際に紙に書き出してみようとすると、なかなか難しい。

・できれば夫に立ち会ってほしい

・赤ちゃんが生まれてすぐ顔を見たい

・不安になりやすいから、優しく声をかけてもらいたい

そんな想いを、少しずつメモに残していく。病院任せにするのではなく、自分の気持ちをちゃんと伝えるためのバースプラン。きっと今から準備しておけば、いざという時に少しでも落ち着いて迎えられる。自分のためにも、赤ちゃんのためにも。

点滴の針が刺さっているところが、ジクジクと痛む。毎日ここから薬を入れてもらっているのだから仕方ないとは思うけれど、寝返りを打つたびに「うっ」と顔をしかめてしまう。

時々、胸がキュッと締め付けられるような感覚にも襲われる。そのたびに深呼吸して、「大丈夫」と自分に言い聞かせている。

しんどいことも多いけれど、小さな安心や、楽しみがあるだけで、気持ちはずいぶん救われるもの。明日は、少しでも穏やかに過ごせますように。

追伸:

16日目という数字を見て、ふと思った。「よくここまで頑張ってるな」って。

完璧じゃなくていい。泣いたっていい。

でも、今日をちゃんと乗り越えた。それだけで十分、立派なことだと思いたい。

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