~切迫早産から予定日超過、そして出産へ~
妊娠33週の健診で「子宮頸管が短くなってる。このままだと早産の可能性があるから入院しましょう」と言われ、突然の切迫早産入院が始まりました。張り止めの点滴にベッド上安静、毎日のモニター。赤ちゃんが少しでも長くお腹にいられるようにと、祈るような気持ちで過ごした日々でした。
「もしかしたら早く産まれるかもしれませんね」
医師のその言葉がずっと頭の中に残っていて、退院後も「そろそろかな」と毎日そわそわ。正産期に入ってからは、いつ陣痛が来るのかとドキドキしながら過ごしていました。
けれど、日が経っても一向に陣痛は来ない。
「早く産まれるって言われたのに、まだ?」
予定日が近づくにつれ、不安と焦りが大きくなっていきました。
そして迎えた39週の健診。
医師に「赤ちゃんは元気だけど、このままだと予定日を過ぎる可能性が高いね。計画的に入院して、お産の準備を始めましょう」と言われました。
あんなに早く産まれそうだったのに、今度は産まれてこない…。
どこか拍子抜けしたような、でも「いよいよなんだ」と覚悟が決まったような、複雑な気持ちになりました。
「計画的に入院」という響きにホッとした反面、
「自然に陣痛が来なかったのは私の身体のせい?」
「本当にお産はうまくいくのかな」
と、自分を責めてしまいそうになる瞬間もありました。
でも、ふと赤ちゃんの立場で考えてみると――
きっとお腹の中が心地よくて、もう少しここにいたかったのかもしれない。
入院や安静生活を頑張った分、赤ちゃんはしっかり育ってくれたんだと思ったら、少し気持ちが軽くなりました。
そして、決まった入院日に病院へ向かい、
いよいよ出産に向けて本格的に動き出しました。
予定日超過になったことも、計画入院になったことも、当初の想像とは全然違ったけれど…
結果的に、赤ちゃんにとっても私にとっても、一番良いタイミングでの出産になったと思っています。
いま「早く産まれるって言われたのに産まれない」
「予定日を過ぎそうで不安」
と感じているあなたへ。
お産は人それぞれ。
“早い・遅い”は、赤ちゃんとママが選ぶベストなタイミングなんだと思います。
どんな形でも、ちゃんと赤ちゃんに会える日が来ます。
焦らず、自分と赤ちゃんのペースを信じて、ゆっくりその日を迎えてくださいね。