「子育てをもっと楽しもう」と言われて思ったこと
「子育てをもっと楽しもう」
そう聞いたとき、あなたはどう感じますか?
A:「うん♪もっと楽しみたい!」と思うのか。
B:「もっと?全然楽しめてないのに、何が“もっと”なの?」と思うのか。
私は、今はAの気持ちです。
でも、Bの時期が長かった。正直、すごく辛かったんです。
もちろん楽しい瞬間もたくさんありました。
でも、大変だったことの方が多かった。
夫の仕事が忙しいのはわかっている。
でも「なんで私ばっかり、ひとりで子育てしてるの?」と感じていました。
今振り返れば、夫も時間の合間を縫ってたくさん頑張ってくれていたんです。
それなのに当時の私は、「孤独な育児をしている私」でいっぱいでした。
「子育て楽しい!」
「子どもが可愛い!」
「私のところに生まれてきてくれてありがとう!」
そんな言葉を見るたび、涙が出ました。
私は全然そう思えない。
「子どもが可愛いと思えない私は最低なんじゃないか」
「私じゃないママに生まれてたら、この子は幸せだったのに」
そんなふうに、自分を責めてばかりでした。
でも、少しずつ変わっていったのは、生後1か月を過ぎた頃。
やっと育児の中で「楽しい」と思える瞬間が出てきました。
そのきっかけは、
「子どもは自分の思い通りにならない」ということを理解できたこと。
そして「完璧なママ」をやめたこと。
それからは、成長する姿を見るたびに「今この瞬間」を大切にしようと思えるようになりました。
昨日できなかったことが今日できるようになる。
そんな小さな変化に気づくと、「できない姿」にも意味があるんだと気づけたんです。
不安やイライラで見えていなかった、かけがえのない瞬間。
正直、「赤ちゃんの頃、もっと楽しみたかったな」と思うこともあります。
でも後悔しても時間は戻らない。
だからこそ今を楽しむ。これからを楽しむ。
「子どもと過ごせる今日」を大切にしたい。
もし、今のあなたがBの気持ちでいっぱいでも大丈夫です。
そう感じるのは、あなたが一生懸命だから。
子どもはきっと、そんなママを選んで生まれてきてくれたんだと思います。
私自身、Bの時期を経て、ようやくAにたどり着きました。
だから今、同じ気持ちでいるママに伝えたい。
大丈夫。
「楽しめない時期」があっても、子育ては少しずつ楽しめるようになるから。